光が丘ポートレイト(光が丘の眺め)


■ずうっと昔、冬に九州を旅した。長崎でのこと、駅を囲むフェンスに何か枯草色のものがからまっていた。見ると、朝顔のつるである。ほころんだ房から黒い種が顔を出している。去年の夏、このフェンスは一面朝顔に覆われていたのだ。花の色は、どんな色だったのだろうか。想像は膨らむ。思いついたのは、種である。十数粒取り、東京に持って帰ってきた。初夏の訪れを待ち、鉢に種をまいた。水やりと日差しに気をつけながら育てた。やがてつぼみが膨らんできたときは、ちょっと感動だった。長い月日をかけ発見した色は、美しい「青」であった。小ぢんまりした花びらで、夏の終わりには種になって、どんどん増えていった。ところで、冬支度している桜も春には、盛大な花をつける。今度は、花の季節に「光が丘ポートレイト」を撮ってみたいものである。
【2005年12月25日撮影 (モデル)小沢亜季】

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